2009年12月17日

工程表はこんな書き方

もう何年も前の話ですが、私が勤めていたリフォーム会社を辞める時、
一番心残りだったのは、自分が担当した工事や現場の自分専用の書類を
処分してきたことでした。

その会社では、会社として保管される書類は契約書や見積書、請求書が中心で、
その他の書類は個人が必要なものを作り、管理するというスタイルでした。

見積書や請求書はともかく、プラン図や、パース、自分が仕事を通じて
コツコツとまとめた現場資料や施工メモなどの書類は、貴重な宝でもあり、
思い出の詰まった記録でした。

いくら自分が作った書類とはいえ、丸ごと持って帰るわけにもいかず、
私が辞めた後は、誰かに処分の手間をかけることになると思い、
退職日までにすべて自分でシュレッダーにかけることにました。

ただ、どうしても、処分するに忍びなく、持ち帰ってきたファイルが
ひとつだけありました。

それが、


「工程表のファイル」だったのです。

これを見れば、見積もり書がなくても、だいたいどのような工事をした
現場かが思い出せますし、次に似たような条件の工事があったとき、
どのような段取りを組めばスムーズにいきそうか、大いに参考にすることが
できるのです。

その便利な工程表というものですが、簡単に言えば、現場の工事日程を
作業の流れがわかるようにまとめた、スケジュール表なものです。

お客様と工事の見積もりやプランの検討をかさね、工事内容がほぼ
決まり、いよいよ契約という段階に来たら工程表を組みます。

工程表を作ることで、作業の段取りを決め、工事に必要な日数を計上するとともに、
日程に沿って、商品や材料、そして職人さんを手配するのです。

この、工程表づくり、それなりに頭は使わなければならないし、
時間もかかるのですが、終電に乗り遅れる残業ざんまいの日々でも、
私にとっては好きな作業でした。

期間の長い工事や、ボリュームのある複雑な工事の工程をうまく
組めたときは、難しいパズルが解けたような気分になりますし、
ましてや、ほぼ工程表どおりに工事が完了したときの達成感は
ひとしおでした。

とくに、お客様から

ハート「リフォームってすごい大変って友達に聞いてたけど、
  順番に部屋仕上げてもらって、思ったより楽だったわ」と
感想を頂いたり、

例えば、塗装の職人さんから

クラブ「○△さんは、いつもちゃんと俺らだけ単独で現場いれてくれるなぁるんるん

と言われると、工程表のおかげかなるんるんとうれしかったものです。

まあ、始めのころは、「机上レベルの段取り」という感じで、
職人さんを困らせたり、迷惑をかけたりしてましたし、将来結婚する
ことになるとは知らずに、夫ともよく不出来な段取りのせいで
喧嘩をしていたものですがあせあせ(飛び散る汗)

今となっては、夫と二人でリフォームの元請け工事をする時には、
夫が工程を組んでくれるので、とくに私の出番はないのですが、
先日の手帳とともに、懐かしくなって引っ張り出して来ました。

工程表には「ガントチャート」や「ネットワーク工程表」といった、いろいろな
種類があるのですが、私はシンプルな「バーチャート」を使っていました。

工事のボリュームにもよりますが、リフォームでは、人が住んでいる
状態で工事しなくてはならないことが多く、部屋ごとに順番に
おさめなくてはならないことも多いので、部屋ごとの作業内容を
まとめています。

なお、職種というか作業ごとに色分けするのが私の特徴です。
例えば、こんな感じです。
kouteihyou1-1.jpg
(クリックで拡大)


このように、下書きの段階であっても色分けすることで、
ひと目でどの作業の職人さんがいつ入るかがわかりますし、
逆に、職人さんに飛び石をつくらず、なるべく連続で現場にはいってもらえるよう
段取りを再検討することもできます。

また、塗装と大工工事など、本来はぶつけてはいけない作業がかさなっていないか、
作業の順番が逆になってしまっている部屋がないか、など、不具合を
見直すのにも便利です。

なお、工事をするのが例え一部屋でも複数の職種がからむときには、
職種というか、作業ごとに流れを書いた工程表を作っていました。

こんな感じですね。
kouteihyou2-1.jpg


これらの例は、項目の分け方や色分けの例としてあげてあり、
この書き方や順番が正しいとか、おすすめだ、というわけではありません。

いわゆる「人住み」か「空き家」か、家具や荷物の多さ、お客様の
ご家族の人数などによっても、現場の条件や工事の流れは変わってきます。

ちなみに、上のほうの工程表は空き家の一戸建てで、下の方は、
人住みのマンションです。

上は空き家なので、塗装はクロスの貼り替えの前に、一日を確保し、
下は人住みなので、あえて、クロスを貼り替えてから塗装をしています。

このような色分けは、慣れない内は便利ですが、工程を組み慣れると
単色の工程表で充分になってきます。

ただ、下請けとして現場に行くと、「いったい工程表はあるのかなあせあせ(飛び散る汗)
という現場もあれば、ちゃんとお客様の冷蔵庫にも貼られている場合があります。

2〜3日の工事ならなくても構いませんが、それなりの日数のかかる
工事であれば、書き方うんぬんの前に、まず工程を組むというのが、
工事をスムーズに進めて上手に完了させるためのポイントとなることと私は思っていますぴかぴか(新しい)


さて、今日の記事は…目
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posted by ierou at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | リフォームという仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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