2008年01月22日

3分では無理だけど

私は名刺のプロフィールに「図書館に住みたい」と書くくらいの
本好きです。

しかも、建築の仕事をしていると、なにもインテリアや建築の本や雑誌に
限らず、あらゆるジャンルの本が役に立つような気がして、さらに
本を求めてしまうのです。

先日も、「カラースケッチも3分」という新書を見つけました。
(光文社 山田雅夫:著)





これは、リフォームの出来上がりイメージを描くために、
勉強になるのでは、と思って手にとったのですが、
家に帰ってじっくり読むと(見ると)例として描いてあるスケッチが
どれもこれも、とても見ごたえがあるのです。

スケッチの題材は、机の上の文房具だったり、和菓子やマグカップ
といった身近なものから、電車や店先、川原や坂道といった
わたしたちが毎日なにげなく目にしているものばかりです。

いかにもスケッチするために選びましたという物や風景では
ないのです。

これがペンで描いたシンプルな線と、色鉛筆の重ね塗りだけだとは
思えないほど、目を楽しませてくれるのです。

どうしてこんなに魅力的なスケッチなのかと考えてみると、
「ここに自分は惹かれた、ここを見てほしい」というような
描き手の意思がスケッチに現れている気がするからなのです。

なにげない坂道、路地裏の板塀、そのありふれた風景を
ダイナミックに表現する、一見物足りないくらいに少ない線。

著者の本は購入したことがなかったので、思わずプロフィールを
見てみると、「都市設計家」つまり、建築畑の方でした。

それなら、ありふれた町や自然の風景の中に、わたしたちが
見落としている魅力を見つけるのもわけないことなのかと
思いました。

たとえば「絵画」だと、かならずしも写実的に描くとは限らない
ので、用紙や画材、色使いやタッチなどで描く人の個性が
絵に現れやすいような気がします。

しかし、「写真」の場合は、いちおう目の前に見えているものを、
そのまま写してしまいますので、写す人の個性を出そうとすると、
写す範囲や角度、自分が撮りたいと思う一瞬をとらえる工夫が
いりますよね。

この新書の著者のスケッチは、まさに、そんな感じなのです。
「ここを、この部分を描き取りたい」という意思のようなものを
感じるのです。

スケッチの色づけは色鉛筆ですが、2本、3本を使って重ね塗りを
したり、薄く塗る、濃く塗るといった工夫で、さらに表現力を
豊かにしています。

わたしは、リフォームのイメージをパースやスケッチでお客様に
伝えるとき、色鉛筆を使うと、暖かい雰囲気は出せるのですが、
「小学生の塗り絵」みたいに、色鉛筆のせいで少し幼稚な感じに
見えてしまうこともありました。

このスケッチの本を参考に、お客様にデザインのイメージが
よりよく伝わるようなスケッチを描いていきたいと思います。

この本の題名が「カラースケッチも3分」となっていることで
想像がつくように、「スケッチは3分」というものも同じ著者が
書いています。こちらもとてもためになります。

さて、今日の記事は…目
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posted by ierou at 12:29| Comment(0) | TrackBack(1) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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